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手根管症候群の手術

8月からRitzでのスタージュが始まり、休みの日はレストランで仕事と、かなり過労を極めてしまい、ついにパティシエの生命線である右手を患ってしまった。
右手の痺れが数週間続いたのだが、病院へ行くことを先延ばしにしながら働いていたら、ある朝、手を握れないほどに腫れてしまいひどい痛みを伴ったので、緊急で病院に行くことにした。節電図を用いて精密検査をしてみると、「手根管症候群」だと判明。原因はやっぱり働きすぎ。大量のCreme Patissiereを作ったり、シュー生地を作ったり、とにかく右手は常に動かしっぱなしで悲鳴をあげていたのだ。医師の話によると、手の正中神経が、手根管というトンネルで圧迫されているために痺れが起こる状況だとか。
治療方法は二つ。
①薬を飲んで手の安静を保ち数か月様子をみる。もちろん仕事禁止。再発の可能性あり
②手術をして完全に問題を取り除く。数か月仕事禁止。再発の可能性は少ない。
この先パティシエとして仕事をする以上、何度も同じ問題に悩まされるわけにはいかないし、手術のリスクが少ないのであれば、こっちを選ぶしかない。
医師と話し合い、今後のことも考えて結局手術を選んだ。全身麻酔での手術になるとのことでかなり緊張と不安があった。
手術は40分ほどだったようだ。
手根管症候群の手術_b0078489_204152.jpg
今日は手術をしてから3日目。まだ抜糸は済んでいないし、包帯ぐるぐる巻きだが、なんとか指は動かせる。何もかもが左手でやらなければならないので不便だし、かなりストレスがたまる。
何よりも辛いのが、満足においしいものが作れないこと。
昨日は卵を割るのすらうまくできなくて泣きそうになった。
スタージュは数か月休むとなるとこれは断念しなければならないだろう。今はとにかく早く完治するようにしっかり手を休めて、それからはリハビリを頑張る毎日である。
by ayapple777 | 2007-09-13 00:00
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