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ご無沙汰しています

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このブログを開いたのも、気づけば4年半ぶりです。

ご無沙汰していますが、日々の事を綴れる時間が
やっと持てそうなので、家族や友達に日々を伝える意味も込めて
ひっそり再開してみます。

このブログをお休みしている間、いろいろありました。


パリの三ツ星レストラン、「Astrance」でシェフパティシエとして
2年間働かせて頂きました。
シェフ、パスカル・バルボと働いた2年間は私にとってかけがえのない
経験となりました。
 シェフ初め、チームアストランスとして、数々の国に旅をさせて頂く
機会もあり、その先々で、様々な国の人々と共に料理やデザートについて
文化や言語を超えてセッションをさせて頂いた経験は、今後も何にも代え難い
私の土台を作ってくれました。

もちろん、辛い事もありましたし、プレッシャーやストレスを感じてしまい
眠れない日々もありましたが、今となっては、本当に全てがとても良い思いでです。

 現在はパリを離れ、Poitiersというパリから南西に
1時間半ほどのところに引っ越し、新たなプロジェクトに2つ携わらせて頂いています。


今後は、、、
今までは仕事メインで自分のプライベートは二の次にしていたので
仕事も続けつつ、自分の人生も多いに楽しんでいこうと思います!

今後とも皆様、どうぞ宜しくお願い致します!
# by ayapple777 | 2012-09-07 00:00

Helene Darroze


Helene Darroze_b0078489_0473645.jpg今日は星付きレストラン、Helene Darrozeへ。
ここでスタージュを経験した友人が多く、さまざまな裏事情を聞いていたこともあって「機会があったらでいいか~、、、」なんてのんびり構えていたけれど、パリ滞在も永遠ではないわけで、そんな悠長なことを言ってたら結局行かずにパリを離れるかもしれないと思い今日の運びとなった。

 まずはアペリティフのシャンパンを頼むと「モエ・シャンドン」が出てきた。
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ほどなくして、サービスの男性が手動のスライサーを使い目の前で生ハムをスライスしてくれる。
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一口食べてみると、口の中で脂身が解けジュージーそのもの!美味しい!
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その後に、パンが何種類か乗ったワゴンが出てきてひとつひとつパンの説明と、食べたいパンをその場で切り分けてくれる。ここで使っているパンはポワラーヌから仕入れているそうだが、どれも本当に美味しかった。(相方とあわせて計4種類いただいた)
テーブルにはブルターニュ産の有塩バターと無塩バターの両方がおかれ、さらに目の前で小皿にアンダルシア産のオリーブオイルを注いでくれるので、それぞれをパンで味わう。
メニューを決め、またしばらくするとアミューズが運ばれてきた。
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フォア・グラのブリュレに青りんごのソルベ。
とても軽いフォア・グラ。クリームとフォアグラを混ぜて軽くしてあるようだ。
前菜にもフォア・グラを頼んでいたので、「かぶった、、、、」と多少ショックを受けつつも気をとりなおし、前菜へ。
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こちらのフォア・グラは堂々たるパテになってやってきた。
添えられているのはパイナップルとマンゴーのチャツネ。その甘みと酸味のおかげでフォア・グラがとってもさわやかになってしまってるあたり、星付きのなせる業!?
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相方はヤリイカとイカ墨のリゾット。リゾットがアルデンテでイカはすごくやわらかくて美味しかったが、どうやら均等に火が通されていなかったようで、私が一口食べたところは「ジャスト!」な火通りだったのだが、相方が食べた部分は生っぽかったようだ。
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いよいよメイン。私は子羊を、相方はチョウザメとキャビア。
この子羊が、どうも口には合わなかった。トマトの酸味とハーブが強すぎた。クセのない子羊が大好きな私としては、もっとお肉そのものの味を味わいたかった。ポテトは周りがとってもクランチーで中はしっとり、美味しかった。
「チョウザメ」はパーフェクト!焼き加減も最高だし、ソースもよく合い、カリフラワーのピュレも口の中でとろけて、何一つマイナス要素が無かった。
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デザート。私はピニャ・コラーダ。相方はチョコムース。
ピニャ・コラーダは、思ったとおりの味でとくに驚きもなく、テクスチャーも液状のものの中にビスキュイが入っているという比較的普通な感じだった。
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チョコムースのほうはチョコとキャラメルを2重にした筒状のなかにムースが入っていてプレゼンテーションがシンプルでかつ綺麗だった。味はというと、ビターチョコのムース、、いたって普通の味。添えられていた赤いフルーツのゼリーの味が驚くほど薄かった。フルーツの香りすらしないもので、単なる飾り用ってこと?とちょっと面食らった。

 サービス全体は感じがいいものの、もう少しフレンドリーでもいいんじゃないかなぁ?という感じ。やはり以前行った「Le Versance」のサービスが良すぎたため、そこと比較してしまう。サービス、内装ともにあまり好みではないのでおそらくリピートは無し。
それから、「これはありえない!!!」と思ったのが、頼んだミネラルウォーターを、グラスの水がなくなるたびに注いでくれるのだが、2本目を何の断りも無く開けられたのには、びっくり。しかももうデザートも食べ終わってるのに。。。
そういうサービスはいけません。一応「もう1本お持ちしますか?」という断りがなくてはね!
この値段で、この内容だったら、断然他の店。

 行く前は「デザートだけでも価値あり!」なんて前評判もあったので、期待が大きくなりすぎてしまったのだろうか。なんだか私にとっては残念なお店になってしまった。
デザートの後にプチフールをサービスしてくれるのだが、これもワゴンで運ばれてきて好きなのを選び放題。とはいってももうお腹パンパンで残念。

 生ハムとパンのスライスのサービスが印象に残り、それを味わえただけでもこのお金を払った価値はあったのかなぁと思う。とても良い勉強になった。
# by ayapple777 | 2008-03-26 00:00

chez L'ami Jean

ずっと気になってたバスク料理のレストラン、Chez L'ami Jean。
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今日ようやくいける機会ができた。
それも決めたのは昨晩。電話で予約をしたのは今日のお昼直前。
とにかく評判のいいお店なので、確実に席を確保するのが懸命。

 コースメニューは32ユーロで前菜、メイン、デセール。
私の前菜は 「牛煮込み&サーモン」
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ひとつのお皿に「肉」と「魚」が調和するなんて、ありえる?!というちょっとした好奇心でオーダーしてみた。サーブされたお皿は「tres chaud」(すごく熱い!)。
これが!!!!!!!!見事に調和してて、しかも、前菜にするにはもったいないほどコクがあって、もっと食べたいなぁというところで終了。
これは本当に嬉しい驚きの一品になった。
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相方の一品目は「ホタテのマリネ」。最初は「普通すぎる~」と言ってたものの、プレゼンテーションも良いし、何より味のバランスが最高!しっかり薬味(フライドオニオンのブルノワーズや、シブレットなど)でホタテの美味しさをひきだしてました。

 いよいよメイン、私は「子豚の煮込み」。
生後2ヶ月以内の子豚。。。
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先日「Salon d'agriculture」(農業見本市)を訪れて、いろんな家畜動物を見てきたときに「こんな小さな子豚を私たちは食べてるんだよねぇ。。。」とちょっと切ない気持ちになったはずなのに、、、、注文。子豚に報いるために、ソースまでパンですくって、残さず美味しくいただきました。ありがとう!!!

 相方は「牛ホホ肉の煮込み」。
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バスク地方の料理だから、煮込み料理がやっぱり美味しい!盛り付けもきれいだし、お肉もトロトロ。私たちは厨房の真横の席に座れたので、厨房からシェフがパンパンと手をたたいて料理の完成をサービスに知らせるところ、盛り付けを完成させる瞬間、サービスされる前にすべての料理をチェックしているところ、(作り直させるシーンもあった!)などとにかくシェフの真剣さを目の当たりにでき、料理も美味しかったので、大満足。

 最後のデザート。もうここに来るまでにおなかがパンッパン!!!
「デザートなしで帰ろうか」という、パティシエとして有るまじき発想が頭をよぎったが、逆にデザートなしにすると勘定があがってしまうので、ここはひとつずつオーダーするのが賢いね、ということで、素直にオーダー。(そんな理由でオーダー!??いや、本当におなかいっぱいでした。。。) 私は「レモンのムースリーヌ、ジンのジュレ」。さっぱり目を期待して。
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酸味がしっかりしてて、しかもジンのジュレがレモンのムースリーヌに良くあってあっというまにフィニ。マドレーヌも一緒にサーブされてびっくり。おなかがぷっくりきれいに焼けてて、バターの味もしっかり。素朴で、美味しい。

相方は「カリカリチョコ、キャラメルとバニラアイス」。
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可も無く不可も無く。組み合わせ的に予想通りの味。大半の人が好きな組み合わせの一品だけど、何か工夫がないと、これといってあまり印象に残らないのが残念な一品。
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お店は、落ち着いた感じの人が多く、特におじさま率が高かった。
そのせいか、シブいレストラン、、という印象。(いい意味で)

 バスク料理、ジビエ!!!と気合を入れて行ったけど、お店側にそんな気負いは一切なく、さらりとハイレベルに調理して、さらりと安値でフルコースを提供する、かなり満足なお店となった。ワインはボトルで20ユーロ~。chez L\'ami Jean_b0078489_4161071.jpg
メニューは毎日変わるそうで、しかも選択肢が多いのが嬉しい。

 何度か来たい、いいレストランを見つけたぞ。

「Chez L'ami Jean」
27, rue Malar 75007 Paris
TEL:01 47 05 86 89
休:日・月曜日
metro: La Tour Maubourg
# by ayapple777 | 2008-03-19 00:00

chez Micheal

私の家の近くに気になるレストランが2件連なっている。
「Chez Micheal」と「Chez Casimir」。
今日は「Chez Micheal」へ。
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前回行った「Chez Casimir」はカメラを忘れていってしまったので、画像が無く、ブログにはアップできていないが、普段使いにもってこいのお店だった。

グルメ通の人いわく、「Chez Micheal」のほうがハイレベルで美味しく雰囲気も良いという話だったが、私は両方行ってみた結果、後からできて、メニューもかぶるものが多いと批判されることの多い「Chez Casimir」のほうが好きだと感じた。
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Chez Michealは、値段はChez Casimirより高いうえに、味も後者の方が私好み。
(詳しく説明すると、メニューのコースの値段はさほど変わらないのだが、Chez Michealのほうは、補足メニューが多く、そっちのほうが魅力的で、それらをオーダーするといきなり8ユーロプラス、、、となって結局高くなる。ワインも高いものが多い)
プレゼンテーションと、雰囲気はおそらくChez Michealのほうが勝ちのような気がするが、私が注文した子牛のクリーム煮は、まったくといっていいほど塩味なし!ここは減塩のお店か?と思えば、相方のポトフは激的にしょっぱい。単にお塩を忘れてしまっただけなのかしら。仕方なく、塩をいただいて自分で調整。こういうのすごく残念。
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ブルターニュ料理のお店なので、これは外せないと、相方がデザートに頼んだクイニーアマンが美味しかった。ほんのり温かい状態で木の板の上にサーブされるのも素朴でよかった。
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そして私がオーダーしたのは「チーズの盛り合わせ、シードルのジュレ」。フランス人が食後にチーズをデザートの位置づけで食べるのが理解できなかった自分を打破すべく、無理やりオーダー。すごい盛り合わせがやってきた。もちろん「ちょっとずつ切って食べてください」のつもりで盛られてるのだが、すごい。シードルで作られたジュレが美味しく、癖の少ないチーズとは妙にあって、少しだけデザート感覚でいただくチーズを理解できたかな。一応全種類ちょっとずつ味見したけど、相当お腹がきつかった。
食後にチーズはこれで人生最後だろう。。。と予感。

帰りに「Chez Casimir」を通ると、「Chez Micheal」よりも少しお客の入りが悪い。
グルメ通の人達の評判がそうさせているのかなぁ、、と少しかわいそうな気がした。
レストランというのは「評判」「口コミ」が命。でも実際行ってみると違ってたりする。
そりゃそうだ。
人それぞれの好みというものがあるんだから。
Chez Michealは、雰囲気が少しハイソという印象(値段、お店の雰囲気ともに)で、
Chez Casimirはもう少しカジュアルでフレンドリーという印象で私の好みだった。
私もよく、グルメ批評を見てから、行きたいレストランを決定する傾向にあるが、
それらを鵜呑みにしてはいけない、、、と改めて思った。

 がんばれ。Chez Casimir!!!!私はこっちが好きです!
(画像はすべてChez Micheal ですが。。。)
隣り合ってるレストランなので、Michealが満席だったらCasimirへ、なんていう人もいるけれど、私はあえて、Casimir派。
パリお住まいの方、ぜひ両方行って比べてみてください。

「Chez Casimir」(私が好きなほう)
6, rue de Belzunce 75010 Paris
tel:01 48 78 28 80
Metro: Gare du Nord

「Chez Micheal」(今日の画像のほう)
Chez Michael
10, rue Belzunce
Tel: 01 44 53 06 20
# by ayapple777 | 2008-03-08 00:00

バースデーパーティ@新居

新しい家に引っ越したのは年末。
とっても苦労して見つけたアパルトマンはお気に入りの点が満載の満足な結果になった。
オープンキッチンなので、サロンとの隔たりは無く、友達を呼んでパーティをしても
みんなと会話をしながら準備ができるのがなんといってもうれしい限り。
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 今日はGilの誕生日。
今日もこのアパルトマンに友達たくさん呼んで、ピザパーティ。
もちろん全部手作りのパーティ。
みんなが好きな具を載せて焼けるようなスタイルにしたけれど、
みんな話しに夢中で、結局OlegとPhilがずーっとシェフしててくれた。
さとちゃんはOlegのえらい働きように感心しきり。
初参加のmathieuもすっかりみんなと仲良くなり、なんだか嬉しくなる私。
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 姉妹店のバーテン、Oliverとキュートな彼女Michealも参加してくれて
思い切りインターナショナルなソワレとなった。
日本、アメリカ、イスラエル、フランス、インド、イギリス。
OlegとOliverが持ってきてくれた大量の氷で、手作りマルガリータが
最高に美味しく、頂き物のワインはオープンせずにマルガリータばかり飲み続けるみんな。

 ケーキの時間には、頂き物、時価300ユーロもするシャンパン(クリスタル)を
開ける。2000年のシャンパンは確かに香り深いような、、でも、正直よくわからないっ!
なんてもったいないことを、、、。画像に収めることも忘れた私、、、。もったいない!
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 ケーキはGilママ直伝のチョコレートムースケーキをちょっとアレンジ。
中にはカリッカリにキャラメリゼしたノワゼットとアーモンドを入れて、ジェノワーズには
カフェを香らせて。
見かけとは裏腹に、以外にさっくり食べれてしまうケーキにお代わりも続出。

今日もみんな良く食べてくれました。
さて、明日もがんばってジム行こう。
# by ayapple777 | 2008-03-07 00:00